6月7日 全仏準々決勝
錦織vsマレー
WOWOW放送より抜粋
試合前
スタジオにて、レジェンド四人の勝敗予想(ダバディ氏がインタビューした模様)を紹介
~マレーが勝つと予想・・・二人
◆G.イバニセビッチ(GSタイトルホルダー)
・錦織がコンスタントにベスト4に進むメンタルがあるか疑問
・錦織から王者としてのオーラが伝わってこない
◆S.ブルゲラ(GSタイトルホルダー)
・マレーは本来の調子を取り戻しつつある
・錦織は自分のテニスが劣っていないことを信じるべき
~錦織が勝つと予想・・・二人
◆A.メドベフ
・錦織は最初から足を動かし試合に集中すべき
・体調さえ良ければ錦織のストレート勝ちもあり得る
◆S.グロージャン
・錦織が序盤から主導権を握ればチャンスあり
・マレーを動かし積極的にバックのダウンザラインを狙うべき
~ダバディ氏が補足
「イバニセビッチとブルゲラは、ケイは、ややセンシティブ過ぎてこの大舞台では力を発揮出来ない、という意見であとの二人は発揮出来るという意見」
~実況ブースより
修造氏「大事なキーワードは"崖っぷち大好き"、初戦からずっと崖っぷち、それを乗り越えたケイはスーパーゾーンに入れる」
試合中
~修造氏の戦力分析グラフ
2016全米
現在
修造氏「心の部分を変えられたらいつでも勝てる
メンタルを上げたら、攻撃力がスーパーゾーンになるが全米では残念ながらそれはなかった、タフさで勝った。
今大会は、正直言ってメンタルが弱い。どうしても痛さとか、そういうところに逃げてしまってる。でもその崖っぷち状態から戻した(ダスコ戦のこと)
でもマレーにはそうはいかない。それ(ダスコ戦)以上のタフさを出せば勝てる。」
~1st セットアップ後
修造氏は、錦織選手を称賛しつつも驚きを隠せず
「危なかった場面」としてドロップショット失敗後に、再びドロップショットに挑戦しポイントを決めセットをとった件を
「ケイ本人が言ってますよね、前やったこと過去のことを忘れちゃう、だから悪かったドロップショットも忘れてるからあそこでチェンジ出来る、(それは)強さかも。」
↑(強さでもあるけどそれ以上に弱さでもある、マイナス面の方が大きいのでは?(筆者の心の声))
修造氏「No.1に対し全部押してる(勝ってる)」
~2ndセット
試合開始から小一時間経過、集中力が途切れる
第4 錦織サービスゲーム、ダフォってブレイクダウン
第5 錦織リターンゲーム、ラケットを振り上げ、苛立ちを見せ始める
マレーも良くなくチャンスが来るのに、錦織はUE頻発しブレイクバック出来ず
修造氏「ちょっとモヤモヤした感じ。集中力が少しこうアップダウンがある。今日マレーのテニスを怖がる必要はない。心の部分、集中力を継続出来るか(がポイント)」
第6 錦織サービスゲーム、ウォッチ失敗でブレイクダウン、苦笑いしながらラケットでネットを叩き、ネットに両手を付きうなだれる
修造氏「このゲーム物凄くミスがあった。心のウォーニング、バイオレーション、(崩れず)維持しなきゃならない。」
第7 マレーのSFS
1ポイント目、マレーのスマッシュをマレーの方を全く見ず下を向いてボールを追わない
~2ndセット 落とした後
修造氏「テニスは全然負けてない、集中力が欠けた。今日の相手はマレーじゃない、一番怖い敵は自分、錦織圭自身。上手くいかなくなった時の態度、ラケット投げようとしたり苛々が良い時にくらべはやい(はやく来る)そこをどれだけ我慢出来るか(が課題)。絶対自分を敵にしちゃいけない。」
~3rdセット
2ndセットのスタッツが表示され
修造氏「1stサーブの確率が27%、ポイント取得率が25%、トップの選手ではあり得ない。1stセットと真逆(マレーと錦織のスタッツが)。」
第5 錦織サービスゲーム、ブレイクダウン
修造氏「ブルゲラとイバニセビッチが言ってた、ケイは才能があるが、メンタルがタフじゃなきゃ勝てない赤土ではノーチャンスだ、と。」
違うと証明して欲しいという話を力説
なんとかタイブレークに持ち込むも、UE連発し、途中ラケットを振り上げる場面も
タイブレーク0-7で3rdセットを落とし、ラケットを地面に投げ付ける
修造氏「錦織選手も言っていたが、ここっ!というところで一気に心がドンと違うところに行っちゃったり(する)」
マレーの奥さん、キムは何度か立ち上がり、ベンチに戻るマレーに拍手を贈る
~4thセット
第1ゲームをブレイクするも、第2 サービスゲームでUEが減らず直ぐにブレイクバックされる
壁に両手を付き下を向く錦織、
修造氏「脚にキテる。」
第3 錦織リターンゲーム
マレーの放つドロップショットを追えず、
修造氏「どっと疲れが来てる。」
「マレーはいつも疲れてるように見えるけど、絶対疲れてませんね。」
キムが拳を握りしめ、Come-on! Come-on! と数回繰り返しマレーを奮起させる様子が映し出される
マレーキープ後、
修造氏 (口調そのまま) 「その~、陣営って考えた時に、マレーの奥さんっていうのは、相当メンタルにプラスに働いてると思います。やはり彼女自身のファミリーがテニス関係でテニスを良く知ってるわけで、プラス、マレーはコーチのイワン・レンドルを見ますよ、(でも)間違いなく一番見てるのは奥さんです。
奥さんの、あの、行けーってあのガッツポーズ、一番力を貰えるんですよ。なぜならアンディ・マレーの性格を一番知ってる人だから。
そこで、頑張ってぇではない、あなたここだぞ!逃げんな!タフネス(?よく聞き取れず)って言う、それはもう最高のコーチなんでしょうね。」
第4 錦織サービスゲーム
足を気にする錦織、ドロップショットとロブの応酬、踏ん張れずブレイクされる
第5 錦織リターンゲーム
修造氏「キツいけれど、動かすしかない。」
ドロップショットを失敗し、ラブゲームでキープされる
ベンチでタオルを頭に被る錦織
修造氏「このクレーコートに入る準備不足は否めない、ただ、二回戦シャルディ戦はこの一年間で一番良かった、素晴らしかった。打てば入る。
このマレー戦も1stは良かった、ただ、急にセカンドセット心の部分で崩れましたよね。
集中力が、、諦めたとかじゃなくで、そのフォーカスする力、ピント合わせる力が、迷いによって狂うんですよ、どうしてもピントが。
でもこれ(ブレイクダウンした今ここ)はもうピントとかいう話じゃない!(←←←ちょっと支離滅裂気味?(笑))
ここはもう、一番キツい脚を動かして、もう一回やろうという気持ちがないと挽回出来ません!」
第6 錦織サービスゲーム
UEで連続2ポイントを失い、ラケットで右足太ももを叩く錦織
ブレイクされ、ゲームカウント1ー5
第7 マレーのSFM
踏ん張りきれず、敗戦
錦織から見てセットカウント1ー3
6ー2
1ー6
6ー7
1ー6
試合後
修造氏 (口調そのまま) 「くやしくてしょうがない。テニスでは負けてない。タフさで負けた。全米ではタフさで勝った。
ケイのこと好きだし信じてるから、キツいこと言いますよ。
このままのメンタルだったら、GS優勝はありえない。テニスではあり得る。
どうにかしなきゃいけないですよ、これは。
これは何なのか僕にはわかりません。でも、やっぱり勝つってのは大変なんですよ、このGSで。」
準備不足や崖っぷちから踏ん張ってベスト8まできたんだから、僕が厳しすぎるのかなとフォロー
スタジオにて
修造氏 (口調そのまま) 「あきらめてはいないです、ほんとに頑張っている、けれど一番トップ選手に必要なフォーカスですね、集中力がパンッと途切れるんですね。
もう、これだけが残念で残念で仕方ない。
だって自分の勢い持ってんのに、いきなりドロップショットしたり(失敗のこと)、自滅というんでしょうかね、
それは、何が原因か皆考えてるんですよ。ケイ自身も一番悩んでるんですよ。はっきりしてるのは、このままじゃ勝てないってこと。
でもテニスは勝てる(テニスでは勝ってるの意)。」
ダバディ氏 「このローランギャロスは特有で他の大会と違う、例えば調子がいいから勝てる、ではない。ファンも見方につけないと勝てない、しつこくしつこく全ての力を注がないとだめ。これはことごとくこの数年間、ケイが跳ね返されてる(理由)、その洗礼を受けてる感じがします。抜け出すきっかけは?」
修造氏「きっかけはここ(このマレー戦)だったと思う。やっぱりタフさ。今日は完全にマレーは敵じゃない、自分が敵だった。
マレーは調子が悪くても、吠えてたけどジョコは吠えてなかった。どこいっちゃったんだろうあの闘志は。」
「錦織選手も言ってるように、90%はメンタル、そこが表れてしまった試合だった。うれしいのはテニスは良かったこと。」
~完~